猫史のヨーロッパ紀行

オランダ在住の革職人&フォトグラファーのブログ

視線と体調


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仮に【自分に何かのキャッチフレーズを付けるとしたら何?】と質問されたら、僕はきっと

「生粋のナイスガイ」

「才能と優しさの共存」

「神様の優秀作」

とかになっちゃうんだろうなぁと思うんだけど(←まぁ聞き流してください)、うちのアイバサンのキャッチフレーズはまず間違い無く【THE・食欲】になるんだろうと思う。

ちょっと隙を見せて油断したりしていると、保存食みたいなものを食い破られていたり、鰹節とかもやられたりしてそれらの食材の保護ってのが普段の生活の中でも結構な時間を取られるくらいに彼はなにかと食い散らかします。

で、上の写真は昨晩飯を食っていたときに、なんか視線を感じるなと思って見上げたら、この顔でずーっと僕の飯を見てました。

もうね、完全に狙ってます。ただのハンターです彼。

 

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で、先日の話。

10日くらい前になるのかわかんないけど、フランスが暑くてクーラーも無くて扇風機も壊れて眠れない日が結構続き、おかげで抵抗力が落ちたりしてしまったせいで、そこからまた体調を崩したりして悪循環が続き、2日前の喘息の発作がちょっと笑えないレベルになり、これはきついなとお湯を飲んで薬を飲んで、風呂に入ってうがいをしてとやってみたものの症状は良くならず、ちょっと外に出て落ち着かないとやばいなということで、いそいそと服を着替えて外へ。

多分このときは朝の5時くらいで外は静かで、旧市街地をふらふら歩いてどっかの階段に座って呼吸を整えたりしたんだけど、どっかのレストランの人が仕込みか何かで忙しそうにしてたので、あぁ不審者だと思われるのも嫌だなとセーヌ河の方へ移動。

夜中2時とか3時とかは割と人もぽつぽついてうるさいこともあるんだけど、さすがにその時間には人通りも無く、カメラを首から下げた東洋人が一人で歩いていても特に何も起こらずにただ呼吸を整えていたんですが、なんかね、そのフランスの静かな朝ってのをきちんと感じるきっかけになって、そのときに写真のベンチでぼけーっと座っていたら、全然どこで嗅いだかは覚えていないけれど、確実に以前自分が嗅いだことのある凄い懐かしい季節みたいな香りが一気に鼻に入ってきて、なんかちょっとキューンとしてしまった。

 

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人間っていくつまでキューンと出来るのかな、とちょっと前に考えたことがあったんだけど、いやいや良かった良かった、38でもあのなんとも言えない感情にはなれるんだなと思ったら、あぁ多分このまま爺さんになっても、何かに対してそういう感情を抱いていられるようなそんな気がして、体力的な部分ではどんどん悪くなっていく一方だけど、感情の部分は多分極端に何かが欠落したりすることもなく、その反対に何かのきっかけで急に新たな感情が芽生えたりすることもあるんだろうなとそんなことを考えていたら、呼吸も楽になったので部屋に戻ってまた眠りました。

フランスもやっぱり良い国だなと思う、本当に。

ただやっぱり日本人で、更に北海道出身の人間としては、新鮮な魚が食べたくなるのはもう仕方ないのよねきっと。

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