猫史のヨーロッパ紀行

オランダ在住の革職人&フォトグラファーのブログ

森へ行こう


f:id:yamadakazufumi:20170721041803j:plain

「猫おじさん、いつまでオランダにいるかとか、なんとなく決まってる?」とchavoに訊かれ、「うーん、フランスの家次第なんだよね。今月一杯までお邪魔させてもらってもいい? もしくは来週頭には出るかもしれない。」と言ったら

うん、そっか。じゃあさ、今日は森に行こう」とchavoが答えた。

何気ない会話だけど、今まで誰かに「じゃあさ、今日は森に行こう」って言われたことがある人って、実際には結構少ないんじゃないのかなと思う。

例えば、僕が高校生で特に行くとこ無ぇーなーって言っていたら、「じゃあさ、とりあえず街に行く?」と言うのならわかる。

僕らにとって、「まち」は何かしらの刺激を受ける場所だからだ。

 

田舎者にとっての「まち」

東京の目黒出身のchavoが言う「森」

全く正反対の位置にあるものだろうけど、得るものの質量と熱量は、受け手によって全く違うものになるんだろうなぁと思う。

そして僕も「まち」よりも「森」が好きだ。

 

というわけで、僕とchavoとフーは「森」に向かった。

 

f:id:yamadakazufumi:20170721043115j:plain

森に行くには自転車で行かなきゃいけない距離なので、まずは僕は徒歩、chavoはフーを後ろに乗せた自転車を押して近所の自転車へ。

そこには50ユーロくらいで売っている自転車があるってことで、本当は7ユーロで一日レンタルしても良いんだけど、割とchavoの家には来客が来るから、この際だから自転車を買おうと思うとchavoが言い、そっか、じゃあ見て決めたら良いねと店内へ。

結果、ピンキリで色々とあったんだけど、150ユーロの大きめの折り畳み自転車を購入。

僕はそれにまたがって、じゃあいざ森へとペダルを漕いだ。

 

f:id:yamadakazufumi:20170721043240j:plain

で、割と早い段階で、フーは寝た。

 

f:id:yamadakazufumi:20170721043437j:plain

「森の中にカフェがあるから、そこに行こう」とchavoが言い、ほほぅそりゃ良さそうだねと付いていくと、なんとも良いカフェが飛び出てきた。

これ多分旭川の人にしか伝わらないけれど、桜岡のあの山の奥の方にあるカフェみたいなところで、周りは自然しかなくて、犬を自由に連れてくることが出来て(ヨーロッパは大抵どこもそうだろうけど)、静かだけどお客さんは結構入っている店でした。

良いなぁと思う。

こんなところで暮らしながら作品を作っていけたら、どんなにすがすがしい気持ちで仕事が出来るんだろう、と会話の途中でふとそんなことを考えたりもしました。

 

f:id:yamadakazufumi:20170721044022j:plain

そういや昨晩、chavoに急に「猫おじさん。猫おじさんはまだ、なんかこう、壁を作ってる感じ?」と訊かれた。

「うーんとね。無いよ。壁は無い…。いやー、違うか。ほとんど無い」と答えた。

「chavoは?」と訊いたら、「そんなの最初っから無いよ」と言われた。

なんとなく、chavoとは似たところがあると自分では勝手に思っていて、変なところでシャイだし、心配性だし、割とネガティブに考えるところがあるんだけど、最終的に、というか入り口の部分で壁を取っ払われる人と、いつも何か自分を守る為の壁を残す人がいるんだろうけど、僕はきっと後者でchavoは前者なのだ。

どっちが正しいなんてものは無いんだろうけど、その僕の特徴は俯瞰してみると割と面倒くさいなと思った。

 

f:id:yamadakazufumi:20170721051643j:plain

そんな面倒臭い猫おじさんは、自然が好きです。

静かだし、みずみずしいし、いい匂いがするので。

 

f:id:yamadakazufumi:20170721052808j:plain

 

f:id:yamadakazufumi:20170721053214j:plain

オランダは洗練されているかというと、多分きっとそうじゃない国。

でも僕はそういったところがとても良い国だなと思う。

 

f:id:yamadakazufumi:20170721053638j:plain

 

f:id:yamadakazufumi:20170721053752j:plain

 

f:id:yamadakazufumi:20170721053908j:plain

 

そして僕とフーは絵を描いた。

 

f:id:yamadakazufumi:20170721053936j:plain

 

f:id:yamadakazufumi:20170721054130j:plain

そんな良い一日でした。

 

 

Copyrightright © 2017 arinohane All rights reserved.